東京地下〇国〇軍13坑道の怖い話
某組織で運び屋をやっている主人公は、普段は花などを花屋から高級クラブなどに届けるアルバイトをしていた。
仕事を真面目に行っていた主人公は評価されていき、花を届ける以外の仕事もするようになっていく。
高級車の後に後続して走行して、目的地に到着すると仕事は終了。それだけで大金が手に入るアルバイトだった。
積まれる荷物は他者が積み下ろしを行うので不明だが、一切の詮索は不要、目にする事もできないという事もあり、主人公は恐ろしい荷物を運んでいるイメージをする事しかできなかった。
ある夜、いつもと違うメンバーで仕事をする事になり、雰囲気も異なっていた。
いつもであれば、一人で運転を行うはずが、同乗者が2人いる事を疑問に思った。
運転手は主人公。普段は通らない首都高を通るように指示される。環状線を2周ほどして、先導していた高級車はハザードランプを点けて停車する。そこに主人公の車も同じく停車する。周囲の車が途切れたタイミングだった。
運び出された荷物は「黒い袋」。人間が入るサイズの大きなものだ。
主人公も一緒に来るように指示されて、金網の扉の鍵が開けられた。そして、その先には鉄柵のような思い扉が待っていた。そこも鍵を開けて進むと
「無断立入禁止 防〇施〇庁」と書かれていた。首都高の中になぜ?と思いながらも後をついていく。
長い通路を進む3人。ある扉の前で足を止める。そこには「〇国〇軍第13號坑道」と書いてあった。その時、今まで進んできた道は古いトンネルだと気付く。
扉の前で休憩をして、出発をしようとする時に、袋が暴れ出した。そう、中には人間が入っていたのだった。袋の中から口を塞がれた男の顔が現れた。
主人公以外の2人が袋をとにかく殴る蹴るなどして動かなくなるまで続けた。
袋の中身を知った主人公も荷物の運搬に協力をする事になり、3人で運び出す。
階段を下りていくと、「〇国〇軍第126号井戸」と書かれた場所に出た。
確かに井戸は存在した。その中に袋を落とす。落下した後の音から、あまり水はない井戸だと思われる。
主人公は2人にライトで照らして井戸の中を確認するように指示される。
その中には、白い手と白い頭が見えた。さっきの袋に入っていた男とは明らかに異なっていた。
ソレは上を向くと、顔には目がなく、小さな穴があるだけ。表情なんてものは存在しない顔だった。
他にもまだソレは存在する気配がする。一人だけではないようだった。数人のソレは井戸の中で生きている。そういう事だった。
そこで、蓋を閉めるように指示されて、再び来た道を戻る。
「今日の事は忘れろ。それだけだ」
このアルバイトで最後に言われた言葉だった。それ以降、主人公は姿を消して各地を転々としながら生活をしている。
ストーリーの要点
今回、書かせていただいたストーリーは、私が内容を省略したり、書き直したものです。
本来はもっとリアリティのある文面で書かれており、より恐怖を引き立てるものでした。
ポイントは、「東京の坑道」「井戸に存在したソレ」の2点です。
この怖い話に元ネタを求めるのであれば、そのポイントが鍵になります。
怖い話には元ネタがある事が多いですが、今回の東京地下坑道の話も、元ネタはありました。
元ネタはこれ
「新説東京地下要塞」と映画の「ディセント」を元ネタとして使ったストーリーだと考えられています。二つの元ネタを混ぜ合わせて上手く構成された怖い話になっています。
詳しくは二つの元ネタを検索キーワードにしたり、元ネタを検索するとすぐに出てきます。
この怖い話で登場する東京地下ですが、実は本当に東京には大本営の地下壕が存在しています。本当の話と混ぜていく事によって、よりリアリティの高いストーリーを作り出す事ができたと思います。
ちなみに、考察している方によると、井戸の深さ等を考慮すると、非現実的なものだと考えられるとされています。
この話は掲示板サイトに投稿された怖い話の中では非常に有名なものです。興味があれば原文も読んで欲しいと思います。上手く構成されており、文才のある方が創られたと感じさせてくれますよ。
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